歯周病

国民の8割が歯周病?

「国民の8割が歯周病」といったことをよく耳にすることがあると思います。

歯周病とは、細菌により歯肉に炎症が起き、その後歯周組織を喪失していく病気のことです。
歯肉の炎症からはじまり、炎症のある部位から正常な歯周組織は逃げようとして歯を支えている骨が吸収していくのが歯周病です。多くは痛みなく進行し、放置しておとく歯を喪失することもあります。

2013年に発表された歯周疾患実態調査報告によりますと、「健康」と判別された人以外が全体の80%を超えていました。
歯石があったり、歯周ポケットが深くないが出血がある人も「健康」以外に振り分けられています。
この結果より「国民の8割が歯周病」となっているのです。
決して間違ってはいませんが、少し大げさな表現かもしれません。

日頃の自身での口腔内ケアと、定期的な歯科医院でのメインテナンスがとても重要な疾患です。

歯周病治療のゴールは、炎症のコントロールをしセルフケアができる口腔内状態にしたあと、この良好状態を保つことだと考えられています。

「炎症のコントロール」とは、歯科医院において歯石の除去を行い、自身のプラークコントロールを良好にすることで行うことができます。口腔内から炎症を失くすことを意味します。
何より大切な事は、自身で適切なブラッシングを行い、良好なプラークコントロールを保つことにあります。
私たちは、その手助けを行わせていただくだけです。

通常、軽度ー中等度の歯周炎であれば歯周病治療を行い、定期的なメインテナンスを行うことにより健康な口腔内を維持できることが多いです。
適切な治療、メインテナンスを行っていれば歯周病で歯を喪失するリスクはかなり小さくすることはできると思います。

是非、当院で治療及びその後のメインテナンスをおこなってください。

歯周治療

施術前
施術後

歯周病に罹患していた患者さんです。
治療前は歯石が多く沈着しています。

歯周治療を行い、歯石を除去し良好なプラークコントロールができるようになりました。

歯周病になると、歯が病的に移動してくることがあります。
ただ、炎症のコントロールが良好に行われると歯は自然に元の位置に戻ってきます。

この患者さんでは、歯周外科手術を行いましたが、矯正治療は行わず、歯が元の位置に戻る事でこの噛み合わせになりました。

スケーリング

施術前
施術後

歯と歯のあいだに沈着しているのが歯石です。

歯石になってしまうと、通常の歯ブラシでのブラッシングでは落とすことができません。
歯科医院で超音波スケーラー等を使用し、歯科衛生士によりクリーニングすることで除去できます。
歯石を除去することにより、歯肉の炎症も消失します。

施術前
施術後

舌で下の前歯の裏側を触るとザラザラすることはありませんか?
そのほとんどは歯石が沈着していることが多いです。

左の写真のように、歯の裏側に歯と歯のあいだを埋めるようにびっしりと歯石が沈着することがあります。

このような場合も、歯科医院でスケーリングという通常のクリーニングを行うことで、右の写真のようにキレイにすることができます。

再生治療

再生療法とは、一度失われた歯周組織を再生させる治療のことです。
歯周病による炎症の結果、歯を支えている骨が失われます。
もちろん、炎症のコントロールさえしっかりしていればその歯をメインテナンスすることは十分可能だと考えられています。
歯の周囲の骨があることと、その歯の寿命はイコールでは結べません。
しかし、よりメインテナンスしやすい状態で歯を保存するには、時には歯周組織の再生が必要となることがあります。

再生療法を行えば、歯周病に罹患した歯全てで良好な結果が得られるわけではありません。
再生療法に適応な病態の歯に、適切な処置を行うことにより再生療法の結果がついてくるのです。
現在、再生療法に用いられる材料、術式は様々です。

当院は歯周病専門医により、患者さんごとに、また歯1本1本について適切なご相談と治療を行うことができます。

施術前
施術前

再生治療を行った1ケースです。

左下第2小臼歯の歯は歯根破折のため抜歯となりました。
その後ろにある左下第1大臼歯は、歯根の周囲に骨欠損があります。

この部位にはエムドゲイン®を使用を塗布し再生療法を行いました。

施術中

左下第1大臼歯周囲の骨欠損部は再生療法により、新しい骨によって満たされました。
歯周ポケットもありません。

左下第2小臼歯部にはインプラントを埋入しました。

ケースによっては、再生療法はとても有効な治療となります。

施術前
施術後